13人目の県大生 Hashiken
大学入学時から、ここ島根で「人と関わる何かをしたい」と思っていたハシケンさん。
そんな彼は、「人と関わることを軸に色々なことを経験しよう」をスローガンを掲げた「CAST's」という名の学生団体を立ち上げた。
その団体を本気で立ち上げようと思ったきっかけは何だったのかーー。
彼が大学生活でどのような経験をしてきたのか聞いてみよう。
今回、インタビューを受けてくれたのは、「ハシケン」の愛称で親しまれる、4回生の橋本賢太さん。(22)
兵庫県姫路市の出身で、ばりばりの関西弁を操る。
橙蘭や学友会執行部に所属していたハシケンさんというイメージが強いと思われる方も中にはいると思うが、彼の大学生活を語るのであれば、それだけには留まらない。
彼の大学生活を語る上で欠かせないことが二つある。
まずひとつは、2回生の夏、フィリピンでの2週間のボランティアである。
そこでは、子どもたちのための遊び場や遊歩道作りをする活動をした。
子ども好きな彼にピッタリな内容だ。
島根大学の橋本さんのお話に感銘を受けたのが、フィリピンでボランティアをしようと思い立つきっかけであったとハシケンさんは話す。
実際に、フィリピンという国を訪れ、ストリートチルドレンに関する問題を肌で感じた。
環境は苦しいけれど、前向きに夢を持って生きているフィリピンの子どもたちと触れ合い、自分自身ももっと前向きに生きようと思えたし、自分の知らないことを知れ、考え方も広がったという。
そして、もうひとつは、冒頭にも述べたように学生団体「CAST's」の立ち上げだ。
この団体を立ち上げる前、「100人若者大交流会」というイベントに参加し、色んな人と関わっていく中で、「島根で人と関わる何かをしたい」という、大学入学時からもっていた想いが強くなっていった、と彼は話す。
大学に入学したと同時に、寮生活も始まり、そこで寮長として企画をたくさん立て、運営をすることがとても楽しいと感じていたというハシケンさん。
「CAST's」では、新入生をメインターゲットにした「10倍楽しむプログラム」を代表イベントに、人と関わることを軸に色んなことを経験でき、イベントに参加した人同士が情報共有をしながら、各々のやりたいことをみつけられるようなイベントを企画・運営している。
この団体で企画・運営を経験して、企画と運営は別物であることを学び、彼自身は運営の方が楽しいと感じたという。
ハシケンさんは、今年の3月で大学を卒業する。
次の舞台は、就職。
「楽しいこと」を第一に就活の軸を考えたというハシケンさんの就職先は、ゲームセンター。
将来的にはお店の長を務めたいとのこと。
自身の好きなゲームと、子どもたち。
どちらとも関われて、楽しい仕事をするのが今からわくわくするという。
たくさんの経験を踏まえ、また次のステップへ進むハシケンさん。
今後の活躍にも期待である。
writer : Anko