#12 Jodai

12人目の県大生 Jodai


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「田舎に住みたい、共同生活楽しそう、地域の方と繋がりたい」

そんな風に期待に胸を踊らせ、思い描いていた生活を、金城シェアハウスで過ごせた3年間。

大学卒業を目前に控えた上代さんが今思うこととはーー。


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今回、インタビューを受けてくれたのは、四回生の上代美帆さん。(22)

柔らかい雰囲気を身に纏う彼女は、話し方もとてもおっとりしていて、取材中も周りを和やかにさせてくれていた。

 

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髪を掛けた耳から覗かせるイヤリングがふと目に留まり、

「そのイヤリング、上代さんが作られたものですか?」

と伺ったところ、そうだと。

さらに、そればかりではなく、トートバッグ、ペンケース、洋服までも自らの手で作り出す。

驚くことにマイマシンまで持っているとのこと。

モノづくりが大好きだと話す彼女の表情は、柔らかい雰囲気の中にもしっかりとした芯があると感じられた。

 

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大学入学から1年間の寮生活を終え、大学2年生からほとんどの県大生は大学の周辺にアパートを借りるが、上代さんは、市街地からも大学からも離れた金城シェアハウスに住むことに決めた。

「田舎に住んでみたい」、「共同生活楽しそう」、「地域の方との繋がりが濃そう」と、彼女の願い三拍子が、ぴったり揃っていた。

実際に住み始めると、思っていた通り、地域の方との交流がとても多かったという。

金城で行われる運動会への出場や、グラウンドゴルフの参加を筆頭に、車に不備があったらすぐに助けてくれる、優しくて温かい距離感で地域の方と金城で過ごしてきた。

さらに、美又での温泉の研究もマイスター活動を通して、積極的に行ってきた。

どんな研究かというと、美又温泉の女性集客に関しての研究だ。

彼女自身も温泉が好きだということから研究を始めたらしい。

美又温泉の効能は、すべすべなお肌になること。女性は特に必見である。


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上代さんは、地域の方との染め物もされていて、私たちconnectメンバーもそこに加わらせて頂き、金城で作られた黒米から染める体験をさせてもらった。

なかなか地域の方と接する機会が無い為、connectメンバーにとって、とても新鮮なことであった。

さらに、地域の方が作ってくださったお昼ご飯までご馳走になった。

とても美味しかった。

この場で感謝をお伝えしたい。

 

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上代さんの次のステージは、就職だ。

松江にある地域のコンサルティング会社への就職が決まっている。

浜田での就職も考えたそうだが、悩みに悩んだ結果、地元に戻ることにしたという。

「将来的には、金城のようなところに住みたい。」

そう話す彼女は、この浜田・金城での暮らしがどんなに充実していたかを物語っている。

 

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卒業まであともう少し。

彼女は、残りの大学生活も金城での暮らしを思う存分に楽しむのであろう。

 

writer : Anko